儚いから愛おしく、慈しむほど輝く

呼び捨てされる嬉しい響き Good Chance 期待しちゃうな

こうして経験された、差異から生まれた存在とは、過去にも現在にもいない時間の外の存在であり、「時間の秩序から解放された瞬間が、それを感じるために、時間の秩序から解放された人間をわたしたちのうちにふたたび作り出した」ことを利用する。この存在、その実在ははかないものだ。その環境――(時)――はあっという間に消失してしまうからだ。……『失われた時を求めて』は過去を蘇生させることを合目的性として持っているわけではない。一時的な時間の喪失を通じて、それを見出すにいたることだ。
ステファヌ・ナドー(訳:信友建志)『アンチ・オイディプスの使用マニュアル』

今は亡き者への口づけをやめない人々がそこら中を徘徊しているこの街で、死と生を繰り返す彼とわたしを直線的な時間の流れから取り出し、言祝ぐためにはどうしたらいいんだろう?