儚いから愛おしく、慈しむほど輝く

呼び捨てされる嬉しい響き Good Chance 期待しちゃうな

子どもが欲しいという欲望について、少し前からあれこれ考えています。わたしは自分の人生を子どものために使いたいと思っている一方で、自分の血を引く子どもが欲しいと思ったことはありません(そして、積極的に産みたくないというわけでもありません)。けれども、少なくともわたしの周囲について言えば「子どもが欲しい」という思いを抱く人は多いらしく、その気持ちってどういうものなんだろう、と思考を巡らせています。養子は良いけれど、自分のパートナーと自分以外の女性との間に生まれた子どもではだめ……など、子どもを持つことにまつわる色々な思いを聞いて、その欲望はどういうものなのか、分からないなりに考えています。でも、最近ようやく好きな人の子どもが欲しい気持ちはちょっと分かったような気がする。

『フータロー/私と付き合おうよ』
春場ねぎ「五等分の花嫁 (5)」

わたしは五等分の中では三玖が好きで、特に一花の事務所の社長の娘と一緒におままごとをするエピソードがお気に入りなんですよね。ちっこい女の子に話しかけるフータローの姿を見て、三玖は思わず先の言葉を口にしてしまいます。おそらく、その時の三玖は一連の流れの中で、フータローの内面に触れるだけでなく、彼と家庭を持つ自分の姿をも見つめていたんだと思います。……でも、家庭、家庭かあ、という解せない気持ちもある。わたしは血の匂いを嫌い、身を重くするその鎖を断ち切ろうとする一方で、「美しい家庭」への憧れもあるのですが、これはルサンチマン的な感情なのでしょうか。