儚いから愛おしく、慈しむほど輝く

呼び捨てされる嬉しい響き Good Chance 期待しちゃうな

I love you 言葉はいらないよ

作間のことなんかもう好きじゃないのかもって思うこともあるけど、その都度、もう一段階深いところへ引きずり込まれる、押し込まれるから不思議だ。好きだなあ、好きだなああ……世界にはこんなにたくさんアイドルがいるのに、わたしは作間しか好きじゃないの!!作間が離してくれない。というか、わたしの執着心が強い……でも、それって結局好きでいさせてくれる作間が凄い、ということになりませんか?身体の動かし方も、声も、話し方も、表情も、全部好き。今までのどの瞬間よりも、今がいちばん作間のこと好きかもしれない。わたしは見たいし見られたいのに見られたくないんだーーー……

あの人の顔と身体のすべてを、わたしは冷静にながめていた。睫毛、足指の爪、細い眉、薄い唇、眼の輝き、特定のほくろ、煙草をもつ指の恰好。わたしは魅了されていたのだ――魅了された状態とは、要するに、超脱と無関心の極端なケースにほかならない――陶化し、ガラス化したこの彩色小像のごときものによって。わたしはそこに、何ひとつ理解はできぬままながら、おのが欲望の原因を読みとることができたのであった。
ロラン・バルト 訳・三好郁朗「あの人の身体」『恋愛のディスクール・断章』

絶対に今日の帰りはバルトを読みたくなる、と思って、頑張ってハードカバーの恋愛のディスクールを持って行った。めちゃめちゃ重かった……けど、ぼんやりと目で文字を追うことで、わたしのこのチラシの裏に書いておけレベルのメモも恋愛のディスクールであり、フィギュールが見いだせるのではないか、とか思った……自惚れてます、すみません、そんな綺麗なものじゃないですね。でも、せめてわたしだけはこの気持ちを大切にしていたいよ。