儚いから愛おしく、慈しむほど輝く

呼び捨てされる嬉しい響き Good Chance 期待しちゃうな

「ひらいて」公開記念舞台挨拶(10/23・9:30開演・新宿ピカデリー)

ひらいて舞台挨拶行ってきました。実演とかいう謎イベントは何回か入ったけれど、舞台挨拶は初めてだったから何故か物凄く緊張してしまった……冷静に考えると、何故わたしが緊張した?という話なのですが(笑)雰囲気に飲まれそうになっちゃったんですよね。上映前から妙に浮ついた雰囲気の座席や、メディアの方がぞろぞろ~と入ってきて準備する様子を見るだけで理由のない緊張が襲ってきて。コンサートや舞台とは空気が全く異なっていて、なんだかふわふわ~とした感覚でいました。映画二回目見た感想とか、監督や他のキャストの方のお話を聞いて考えたこととかも書きたいんですけど、とりあえず作間のこと!この前の伝記から予想してたんですけど髪が短めで、終始はああああああああああああああ……となりながら見ていました……短髪現場がまさかの舞台挨拶とは!!しかも青スーツ!!めちゃかっこよかったんですけど、アイドル衣装とはまた違った印象で、なんというか、映画に出るって凄いことなんだなあって改めて思いました……ハイハイの中にいる作間とは違う人みたいに見えた。少し大人っぽい雰囲気だったこともあるのかな。でも話しているところはきゃぴきゃぴでした。ハイ5人でいる時よりも喋るからびっくりした、というか、冷や冷やした……(笑)いや、本当に何目線なんでしょうねわたしは……

あと芋生さんが凄くお姉さんに見えた!スクリーンだと三人は同級生にしか見えないんですけれど、こうやって素の姿で出てくると印象が全く違うんだなあ、と。杏奈ちゃんも愛ちゃんみたいなガンガンな感じはなくただただきゅーとでした。最後に、芋生さんが「自分のことが好きになれない人とかに届いてほしい。自分を肯定してほしい」というようなことを言っていて、彼女のカルチャーに対する姿勢が垣間見えたような気がしました。同時に、この映画が18歳の時のわたしにも届いてほしいと思った。こんなにずっと愛ちゃんが好き、愛ちゃんが好き、と書いているから、もう改めて書く必要もない気がしますが、わたしは愛ちゃんに共感するタイプの人間なんです。自分では抑えきれないほど強い感情も、気が付いたら何かを壊してしまう衝動性も全て理解できてしまうんです。そして、スクリーンに映し出される景色が、わたしが18歳の時に見ていたものに凄く似ている気がする。何もない町、自意識がぶつかり合う教室、暗黙下のルール、他の人には見つからないように交わす視線。あの頃、わたしは全てのことが上手く行かなくて、とにかく苦しくて、何でもいいから卒業できますようにと祈りながら毎日高速鉄道に乗り込んでいたことを思い出しました。片隅の座席で、誰もいない教室で、小さなラップトップをひらき一人で日記を書いていた18歳のわたしが、この映画を見たらどんなことを思ったのかな。多分、あの頃のわたしは自分を肯定することなんか出来なかっただろうけれど、それでも愛ちゃんへの共感で少しだけ前を向けたような気がします。そういえば、わたしも卒業式近くや卒業式の日に、そこまで仲良くない子や全然わたしのことなんか見ていないだろうと思っていた人から優しい言葉をかけてもらったことを思い出しました。あの時のわたしはすぐに崩れてしまいそうな、柔い関係性の中で生きていて、まさか誰かがわたしのことを気にかけているなんて思ってもみなかったから、凄く凄く嬉しかったんです。小さな一言だったけれど、今日まで生きてこれた理由の何分の一はその言葉だと確信を持って言えるくらい、わたしにとっては大きなものでした。……そう考えると、わたしの人生にも心が揺さぶられる瞬間、あるいはひらく瞬間が沢山あって、その積み重ねで生きてきたのかもしれないな。

最後の桜のシーンのことで書きたいことがあるんですけど、それは明日以降かきます……