儚いから愛おしく、慈しむほど輝く

呼び捨てされる嬉しい響き Good Chance 期待しちゃうな

太陽曰く燃えよカオス

本当は、要一胡蝶蘭回(胡蝶蘭もって電車乗るシーンがあるのかどうかはまだ分かっていないけれど)の前にこれまでの感想をまとめるぞ!と思っていたのですが、なんだかんだ視聴直後のメモに書きたいこと全てを残しているような気がして、というか取り急ぎメモに残していないことはどうでもいいことのような気がしてきて、ここ数日ぼんやりとしていました。でも、折角なら作間の演じる要一メイン回が来る前に、原作ダイブ三部の感想や要一くんについてのあれこれを書き留めておこう、というわけで今ラップトップに向かっております。

作間が演じているフィルターを抜きにしても、わたしは、ダイブのメインキャラクター3人の中でダントツに要一くんが好きです。

クールで寡黙。常に冷静。大口を叩いても、実力でそれを真実に変えてしまうから嫌味っぽくない。誰もが認めるクラブのエース。でも、本当は自分が一番じゃないと気が済まなくて、ちょっと捻くれていて。いつも無意識的に自分自身を窮地に追い込んでしまう……この不器用さがいじらしいです。要一くんは堂々としているように見えるけど、実のところは、少し触れただけで全てが崩れてしまいそうな脆弱な少年なのです。しかも、要一くんはその弱さを、家族にも、友達にも見せないように内側に隠している。だからこそ、より一層不安定に、そして今にも消えてしまいそうな輝きを放っているのです(でもお父さんは要一のそんな気質を気にかけていた……というラストの展開も好きなのですが、これについてはドラマ版で描かれたらその時に書きます)。また、彼には飛び込み以外何もありません。友達に囲まれ、楽しい学校生活を送るどころか、クラスメイトの女の子の顔と名前すら一致しないのです。知季のようにたくさんの人の愛情を何の躊躇いもなく受け取ることが出来なければ、飛沫のように彼女を作って息抜きをすることも出来ない。そんな彼は、青春に背を向け、ただただ水の中に飛び込んでいくのです。その姿は、陽の当たる場所からひたすら逃げているようにも見えますが、彼は「水の中にいる時こそ、自分は自由になれる」と思っているはずなのですよね。多分、彼は、飛び込み以外の何もかもを犠牲にしないと自由を手に入れられないという、これまた不器用で難儀な運命のもとに生まれてしまったのでしょう。だから、水の中にいる彼が自由であることに違いはないはずです。けれども、他の全てを捨てている分、やっぱり、その姿には少しだけ陰が残って見えるのです。そして、わたしはその姿にうっとりとするしかありません。この、じたばたしていて、葛藤を抱えていて、なんだか何もかもが上手く行かない姿こそ、わたしの思う最も美しい少年像です。皆から愛されるようなキャラクターよりも、自ら苦しい場所へ突っ走っていく子の方が、わたしにはかわいく見えるのです。太陽ばっか眩しくって闇のほうがす・て・き♡とはこういうことを言うのですね。

そんな要一が、やっぱり器用に振舞うことが出来ず、じたばたと暗中模索するのが、第三部「SSスペシャル’99」なのです。

ダイブは一貫して<自分らしくあるために、他の全てを捨てて飛び込みに向き合う>という軸が存在しています。そして、<自分らしい飛込>のために、知季は、なんとなく日々を送っていた自分に、飛沫は、ある種呪いとも言える、祖父を巡る過去への拘りに決別を告げます。しかし、要一が対峙するのは、自分の内側にあるものではありません。外側にある、大人たちの思惑と戦うのです。もちろん、その過程で自分自身とも向き合うことになるのですが、明らかに第三部だけ毛色が違うのですよね。自分の内側にあるものと、外側にあるもの。誰かのためでなく、自分のために飛びたい気持ちと、他の誰かのために飛ばなければならないという気持ち。そして、己の意思で動く自分と、他の誰かに動かされている自分。子どもの自分たちと大人たちという構図があり、それがまた、要一の少年らしい心の動きを美しく彩っているような気がして好きなのです。少年というのは、子どもと大人の存在があって初めて、その境目のところに生まれるはずですから。

同時にその姿は、ハイハイジェッツの姿にも重なって見えて、原作を読みながら「ああ、これはアイドルドラマになってしまうな」と複雑な気持ちでため息をついたものです。本当はなんでもかんでもハイと重ねたくないのに!ハイ(というかアイドル全般)に対して「大人によって作り出される商品」とか、そんなありきたりなこと思いたくないのに!!でも結局今日の放送を見たら、またそんなしょーもなくてくだらないことをわたしは思ってしまうのでしょうね。それが嫌だから、こうして放送前に急いで原作の要一君に対する思いをだらだらと書いているのです。わたしは作間が好きだけれど、それとは別に要一くんも好きです。だから、その二人がどんどん混じり合っていくのが嫌なのです。わたしの中に作間と要一くんが混じり合った存在が生まれて、すり替えられてしまうことに耐えられないのです。そのくらい、わたしは要一くんというキャラクターが好きなのです。

 

あと、あとあとあと、テレ東音楽祭の出演が決まりました゜・*:.。..。.:*・゜めちゃめちゃ嬉しいです゜・*:.。..。.:*・゜もしかしてダイブ最終回の日?これは9割9分9厘の確立で青にダイブを歌うことでしょう゜・*:.。..。.:*・゜爆丸の時も「これはテレ東音楽祭出られるのでは!!???」と内心考えていたので、2年越しの念願叶ってうれしいです♡