儚いから愛おしく、慈しむほど輝く

呼び捨てされる嬉しい響き Good Chance 期待しちゃうな

HiHi Jetsオリジナル曲全曲レビュー(ではなく解説集というかたわごとのようなもの)

わたしは試験期間になると試験とは全く関係のないこと(それも掃除とかそういうのじゃなくて等身大パネル作成をはじめとするしょうもないこと)が突然やりたくなるんですけど、例に漏れず前回の学年末試験でも、HiHi Jetsのオリジナル曲全曲レビューを書かなくてはいけないのではないか、という感覚に襲われました。今わたしがHiHi Jetsの全曲レビューを書かなかったらいつ誰が書くのか!?ていうか卒業前に学年のおたくにハイの曲知ってもらわないと!!と。そして試験が終わって2日で書き上げ学校のおたく達に押し付けたのが以下のものです。

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いつもの優斗担、ハイ侍一緒に行ってくれた子は勿論のこと、セクゾとかストのおたくの子も面白いね~これYouTubeで見たことあるやつだ~って言って笑って受け取ってくれたので良かったです……いやほんとにわたしは周りの優しさでおたくが出来ているチケットに関してもこういうやらんでいいことに関しても……

そして、今日はそれを加筆修正したものを掲載したいと思います。全曲レビューとかかっこいいこと書きましたけど実際には解説集というかたわごとのような内容になっています……そもそもわたし音楽のこととか分からないし……ピアノ6年間習ってたのにバイエル終わらなかったくらいにはセンスもありませんううう……でも、珍しく人に読んでもらうために書いた文章だし、TO THE MOONの解説ではしみずについて色々書いているし、折角はしみずの高校卒業の日なのだから今日載せなきゃ!!ということで載せます。なお、初披露日や少クラ放送日は出来るかぎりきちんと調べたのですが、いかんせんテスト終了後2日で書いたものなので間違いもある気がする(ていうか多分ある)のであんまり参考にしない方が良いです……

以下HiHi Jetsオリジナル曲全曲レビュー、もとい解説集又はたわごと。

 

HiHi Jetsオリジナル曲全曲レビュー

2015年10月に結成されたジャニージJr.内ユニットHiHi Jets。結成から3年以上が経ちますが、その間に6曲のオリジナル曲を発表しました。しかしジャニーズJr.ゆえに1曲も音源化されておらず、その多くはあまり知られていません。このペーパーはそんなHiHi Jetsの隠れた名曲を紹介するために作成致しました。

 

Hi Hi Jet(後に『HiHi Jets』に曲名変更)
作詞:セリザワケイコ 作曲:MiNE・Atushi Shimada・Cristofar Erixon

言わずと知れたHiHi JetもといHiHi Jets初のオリジナル曲です。2015年12月から2016年1月にかけて帝国劇場にて上演された「JOHNNYS' World」で初披露されました。有り得ないくらいのきらきらを纏いローラースケートで駆け抜けていく彼ら。「君とJETなDOするLIFEなう」という歌詞に心を奪われた人も多いのではないでしょうか。

ジャニーズWESTがデビューし、Sexy界隈では大組閣。Mr.King VS Mr.Princeが結成、夏の間のみ6人で活動し、その後解体……これからどうなっていくのだろう?という混沌とした空気が漂っていたジャニーズJr.。当時のHiHi Jetはそんな中に現れた一つの光だったように思います。

特にそう強く感じられたのはオリジナルメンバーの中でも中心にいることが多かった瑞稀くんと涼くんの存在です。小さな二人。かわいい二人。同い年で幼くて、いつも大きなお兄ちゃんたちに囲まれている二人。そんな二人が成長し、グループの真ん中に立ち、グループ名を冠したオリジナル曲を帝国劇場で歌う……自分が彼らと同年代だったこともあり、時の流れを実感したのと同時に今まで経験したことのないくらいの胸の高鳴りを感じたことを覚えています。きらきらとした瞳で前だけを真っ直ぐに見つめ「簡単な世界じゃないからわくわくするね」と歌う当時15歳の彼らはまさしくアイドルであり、スーパーヒーローでした。そして、現在も続く「HiHi Jets」という物語はそこから始まったのです。

 

Welcome To My Hometown
作詞:JUN 作曲:久保田 真悟 

2016年9月に帝国劇場にて上演されたミュージカル「DREAM BOYS」で発表された楽曲です。初披露時は劇中で登場するアイドルグループ「JET BOYS」(井上瑞稀橋本涼高橋優斗、猪狩蒼弥、現在King & Princeメンバーの高橋海人)の楽曲という位置付けでしたが、現在ではHiHi Jetsのオリジナル曲として扱われています。

劇中で登場するアイドルユニットの曲だからでしょうか、HiHi Jetsのオリジナル曲の中で最も分かりやすい「アイドルらしい曲」のような気がします。「lovelyで最高な日を feel so goodまかせなよ」や「Niceな気分にさせるハートがjumping」など、意味はよく分からないけどかわいくてわくわくするような歌詞が印象的です。英語と日本語が混ざっている感じも世間一般がイメージする「アイドル」という感じがします。「Hi Hi JET」がジャニオタ的王道ジャニーズアイドル曲としたら、こちらはたぶん真の王道アイドル曲。かわいすぎるから王道ともまた違うような気もしますが……

また、曲中に「Welcome To My Hometown」というセリフがあるのですが、2018年春の公演では作間くんがそのパートを担当していました。当時まだ再加入してから数か月しか経っていなかった作間くん。そんな彼がメンバーに囲まれステージの真ん中で「Welcome To My Hometown」と楽しそうに言う姿は彼がHiHi Jetsのメンバーの一人であるという証明のような気がしました。

 

HI HI JET TO THE MOON
作詞:セリザワケイコ 作曲:MiNE・Atushi Shimada・Cristofar Erixon

「Hi Hi Jet」のバラードアレンジバージョン。歌詞も「Hi Hi Jet」とは異なるものとなっています。また、2018年夏の公演では瑞稀くんがソロで歌っていました。

アイドル楽曲について考える際にその曲を歌うアイドル自身のキャラクターや物語を通して噛み砕くファンというのは一定数いると思うのですが(そしてそれに対して賛否両論あると思うのですが)わたし自身もその一人です。そしてわたしにとってこの曲は、「瑞稀くんと涼くんの子ども時代~中学卒業、そしてそこから始まる未来」という二人の物語を歌っている曲です。

「It’s a passport to the moon」という歌詞からこの曲は始まるのですが、まあこの部分は無視してもらって大丈夫です。何故ならばこの曲はプロデューサーが死んだり突然宇宙に行ったりすることで有名な平成が生み出した超スペクタクルミュージカル『JOHNNYS' World』の劇中で歌われる曲であり、その要素の一つとして「moon」という歌詞が入っているだけだと思われるからです……(ジャニワとジャニアイ、実はちゃんと考えると日本人が外国、特にアメリカでどう扱われるかの話が入ってきてめちゃめちゃ面白いんです、が、長くなるのでここではその解説は省きます)本当に注目してほしいのはその後に続く「ちっちゃな頃の夢覚えているよね?」からの部分です。

瑞稀くんと涼くんは二人とも2000年生まれで2009年にこの世界に入りました。入所当時まだ小学3年生。「スノープリンス合唱団」として小さな子たちで固まって活動したり、年上のお兄ちゃんたちから可愛がられたり……大人から見るととにかく「小さな子ども」という印象が強かったのではないでしょうか。

子どもは大人によって守られています。不自由ではありますが、守られているからこそ傷つかないし、自らの行動に対して責任も問われません。だから無責任な夢も、叶いそうにない希望も語ることが出来ます。「いつだってどこへだって行けた」という歌詞はそんなことを表しているように思えます。ですがいつか人は自立しなくてはいけない。無責任に夢を語ることも出来なくなるし、自分の運命は自分で引き受けなければいけなくなります。大人になるということはきっとそういうことなのでしょう。

瑞稀と涼くんが自らの運命を自ら引き受けるようになったのは、つまり大人への第一歩を踏み出したのはHiHi Jetの結成だった、とわたしは位置付けています。本格的なグループを組むこと。オリジナル曲を貰うこと。ジャニーズJr.にとって、それはいわゆる「ちびジュ」からの卒業であり、デビューを巡る争いへの本格的な参加を意味します。どの立ち位置に立つか、どの括りに入るか、デビュー出来るのか出来ないのか。どんな理不尽な結果であったとしても、その結果を必ず受け止めなければいけない。そういう立場になることを意味するのです。だからこそ、そんな大人への入り口に立った年に歌われ、「ちっちゃな頃の夢覚えているよね?」と語りかけるこの曲は瑞稀くんと涼くんのこれまでとこれからを歌った曲に聞こえて仕方がないのです。

大人になると責任を問われると同時に、現実を見なければいけなくなります。そして、それゆえ夢を見たり希望を持ったりすることも難しくなってきます。それでも、瑞稀くんと涼くんは小さかった頃と変わらず「デビュー」という目標を真っ直ぐと見据えています。もしかしたら、小さかった頃よりも強く、そして現実的なものとしてその夢を描いているかもしれません。「夢に見てた何かきっと出会えるmy journey」はそんな「ちっちゃな頃の夢」を叶えていくんだという二人の決意として捉えています。この二人はきっとHiHi Jetsとして夢を叶えていくのでしょう。だってこの曲の最後は「今叶える夢は Hi HI Jet」という歌詞で終わるのだから。

 

だぁ~くねすどらごん(HiHi Jets紹介ラップ)
ラップ詞:猪狩 蒼弥

2018年春のシアタークリエ公演にて初披露されたHiHi Jetsの紹介ラップです。トラックはC+C Music Factoryの「Gonna Make You Sweet」でラップ詞を書いたのはメンバーの猪狩くん。元々の歌詞にある「Everybody, dance now」が「Everybody, clap hands」に変わっているのですが、そこから曲に合わせて手やペンライトを叩くのが楽しくてお気に入りです。また「脳内変換あっぱらぱー」や「リア恋爆モテキャッチャー」など衝撃的かつキャッチーなフレーズも沢山生まれました。そんな楽しくて盛り上がる「だぁ~くねすどらごん」、通称「だぁ~どら」ですが、このラップはメンバーの紹介やグループの紹介をすると同時にラップ詞を書いた猪狩くんの願いが込められているような気がします。

猪狩くんは「5人」をとにかく重視する人です。夏頃から「この5人が答えだから!」というような発言を度々してきましたし、2018年末に公開されたYouTubeの動画では「来年の目標」として「5人でいよ」とフリップに書いています。だからこそ、HiHi Jetsから離れ、それこそ「一人勝ち」してしまいそうな雰囲気がどこか漂っている優斗くんに「NoNo論外一人勝ち 求めているのは先の先」という詞をあてたのではないでしょうか。多分、猪狩くんはこの先の運命は全てHiHi Jetsの5人全員で引き受けようと考えているのでしょう。

また「暗闇の中で見つけた希望」という詞もHiHi Jetsという存在を鮮やかに描き出していて好きです。よく、この詞の「希望」は再加入した作間くんのことを言っているのではないか、と考える人がいるのですが、わたしとしては作間くんではなく「HiHi Jets」とした方がしっくり来ます。作間くん以外の4人にとって、多分作間くんは「希望」です。それは色々なところで語られる「5人になったこと」についての言葉や、2018年夏以降の活躍ぶりからも分かることでしょう。しかしこのラップはHiHi Jetsの紹介ラップなのです。ですから「4人だけ」のことは書かないと思うのです。と同時に、わたしが「暗闇の中で見つけた希望」を「HiHi Jets」と位置付けるのは、多分そうであってほしいという個人的な願望の表れなのです、きっと。ちび6、中三トリオがなくなって大人への第一歩を踏み出したあの日の瑞稀くんと涼くんにとっての、なかなか技術が追い付かない自分に対して正面からぶつかってくれる仲間がいると知った優斗くんにとっての、怪我をして、なかなか仕事に出られなくて悔しくて強がってばかりで、でもそんな自分を支えてくれる仲間がいると気づいた猪狩くんにとっての、そして長い間ユニットに所属してこなかった作間くんにとっての「希望」だと思いたいのです。5人がいつまでHiHi Jetsでいられるのか、それは誰にもわかりません。それでも、この瞬間だけでも彼ら自身がHiHi Jetsを希望だと、幸せの象徴だと思ってくれているのなら、一ファンのわたしはそれだけで幸せです。

 

baby gone
作詞:MINE 作曲:MELIN JOSEF MATTIAS

2018年夏に行われた「夏祭り!裸の少年」にて初披露された楽曲です。振り付けはメンバーの猪狩くんが担当しました。王道ジャニーズソング、王道アイドルソング、紹介ラップと続きましたがこちらはおしゃれで大人っぽい楽曲です。7WESTの「君の罠さえ幻でも構わない」然り、Hey!Say!JUMPの「Deep night 君思う」然り、高校生を中心とした若手ユニットが歌う格好良いラブソングは良曲という法則がわたしの中にあるのですが、その例に漏れず「baby gone」も素敵な一曲です。

この曲、簡単に言ってしまうと年上の女性に恋をする男の子の曲なのですが、それを高校1年生~大学1年生の子たちに歌わせるのは非常にずるいし上手いと思います。まだ少しあどけなさが残る男の子たちに「Tell me 教えて all you are」歌わせるどこか心地よい背徳感。少し背伸びしてるような感じも見受けられますが逆にそれが魅力となっているのです。大人になってから歌うのもきっとかっこいいとは思いますが、10代の今だからこそ輝く楽曲だと思います。

 

Beast
作詞:MINE 作曲:MINE・MARCUS MARIA

2018年9月に帝国劇場にて上演されたミュージカル「DREAM BOYS」で初披露された楽曲です。ローラースケートを使用しないパフォーマンスが特徴的となっています。ドリボ、見に行けてないので知らなかったのですがこの曲舞台中で2曲目に歌われるんですね。また、HiHi Jetsは作間くんの加入以降、KAT-TUNやデビュー前のKis-My-Ft2のような路線で行きたいのかな?と思う場面が多かったのですが、この楽曲はそれを強めてきているような気がしました。

この曲で印象的なのは2回繰り返されるサビ部分です。「お前」「君」と二種類の二人称が出てくるのですが、HiHi Jetsの任意のメンバーを一人称とすると、前者はHiHi Jetsのメンバー、そして後者はファンのことを示しているのではないでしょうか。その考えに沿ってみれば「お前がまた進むなら そう俺もまた進もう」という歌詞からは5人で一つのグループとして前に進む姿を、「戦いの目撃者は君だ」という歌詞からは「これからアイドルとして活躍していくから見ていてね」という彼らの思いを容易に思い浮かべることが出来ます。また「抑圧された世界を変えてやる」という歌詞は、多様化が進み「国民的」な大ヒットを飛ばすことが難しくなってきている現代において、それでも爆発的ヒットを飛ばすようなアイドルになりたいという願いが込められているのではないでしょうか。

しかし、「DREAM BOYS」の劇中歌として初披露されたことや「捨てられた俺は夢見た Oh boxer」という「ユウト」のキャラクターが描かれた歌詞がある以上、「DREAM BOYS」の内容を無視して、「HiHi Jets」だけを通して見るのは外道のような気もしますが……(映像化されたらドリボの内容と絡めてまた色々書きたいです)

 

HiHi Jetsオリジナル楽曲はどこで聴くことが出来るの?


CDデビューしていないこともあり、オリジナル楽曲を聴ける機会の少ないHiHi Jetですが、YouTubeジュニアチャンネルの開設やジュニア情報局(年会費2500円)の登場により視聴できる場が増えています。また、毎週金曜日午後6時よりBSプレミアムで放送中のザ少年倶楽部でも度々披露しています。以下を参考に探してみてください。

 

Hi Hi Jet(後に『HiHi Jets』に曲名変更):
 YouTube『HiHi Jets「Hi Hi Jet」(「ジャニーズ銀座2018」in シアタークリエ)』
 ジュニア情報局会員動画#10、#27
 ザ少年倶楽部(2016年4月13日、2018年4月8日放送)


Welcome To My Hometown
 ジュニア情報局会員動画#27
 ザ少年倶楽部(2016年10月12日、2018年5月11日放送)


HI HI JET TO THE MOON:
 ジュニア情報局会員動画#1~4(『Hi Hi Jet』とミックスされたバージョン いずれも現在公開停止)


だぁ~くねすどらごん(HiHi Jets紹介ラップ):
 YouTube『HiHi Jets「HiHi Jets 紹介ラップ」(「夏祭り!裸の少年」in EX THEATER ROPPONGI)』
 ジュニア情報局会員動画#27
 ザ少年倶楽部(2018年8月10日放送)


baby gone:
 YouTube『HiHi Jets「baby gone」(「夏祭り!裸の少年」 in EX THEATER ROPPONGI)』
 ザ少年倶楽部(2018年10月12日放送)


Beast
 ザ少年倶楽部 (2018年11月30日放送)

 

 

レビューを書いてからまだ1か月くらいしか経ってないんですけど、意外にも「自分こんなこと書いてたんだな~」ということが沢山あって読み返していて面白かったです。これからも自分のために文章を書き溜めて良ければ良いな。

そして!瑞稀と涼くん高校卒業おめでとうございます!!はしみずの卒業に対して色々書きたいことはあるのですが、この行だけでも何度も何度も書き直して、それでもやっぱりぴんとくる言葉は出てこないのです……でも、ただ一つだけ言えるのは瑞稀と涼くんがアイドルでいてくれて良かったということ。やっぱり同年代のアイドルの存在って心強いし励まされることもあるし、その中でも特に瑞稀と涼くんは当時小学3年生、2009年の入所から高校3年生まで残っている唯一の子(だよね?)だからわたしの中では担当とか好きとかを抜きにして大切な子たちなのです。だから2人が活躍している姿を見るのはとても嬉しいし、この2人がアイドルとして生きていてくれるだけで、なんとなく救われた気持ちになります。だから、これからもステージに立ち続けて欲しいな。わたしのわがままだけれど…(笑)瑞稀と涼くんの未来が輝かしいものでありますように!