儚いから愛おしく、慈しむほど輝く

呼び捨てされる嬉しい響き Good Chance 期待しちゃうな

まずは言葉にしてみる

わたしは思ったことを口にしたり、身の回りで起こった物事に対して他の人から見て分かりやすい反応を取ったりすることが昔から凄く苦手で、それゆえ色んな人を怒らせてしまうことが多々あるのだけど、そういうところをどうにかしていかなきゃいけないのだな、と気付かされることが最近多い……と同時にわたしは自分の考えていることをこうやって文字にすることでさえためらいがちで。もっともっと自分の気持ちとか考えとかを言葉にしていなきゃいけないんだろうし、それが出来ない限り考えをそのまま口にすることなんて一生できないんだということは分かってる。でもわたしは自分の思ってることを言葉にするのが怖い。というのも自分の思いを言葉にするということは、自分の思いを確かなものにすることと同じだとわたしは思うから。

わたしはこの1年間現代思想の授業を取っていた。履修してる生徒は片手で数えられるくらいしかないという超不人気授業だったんですけど(笑)わたしは週に1回のその時間が凄く好きだった。それは皆で協力していかに先生に雑談をさせるか、いかに本筋から外させるかということに燃えるのが楽しかったからっていうのが第一なんだけれど(先生ごめんなさい……)でもそれ以上に物事に対して自分の考えを持とうとするとき、アイドルを楽しむときの手掛かりになるようなことを沢山教えてもらったからだと思う。

わたしがその授業で聞いた中で一番好きだったのはソシュール言語学だった。その導入として先生が教えてくれた「心に先行するのは言葉」って考えが誰によって示されたものなのかはもう忘れてしまったし、初めてそれを知った時にはいまいち理解できなかったけれど、今ならそれがどういうことなのかが物凄くよく分かる。何故なら自分の中でぐらぐら揺れていること、ふわふわしていることは言葉にすれば本当になるっていうことにこの数か月で気が付いたから。好きだと言ったものは好きだし、逆に好きかもしれない、と思っていても言葉にしていないうちは好きじゃない、ような気がする。言葉にすれば曖昧なものが確かなものになる。見たくないものも、気づきたくないことも。だからわたしは自分の中で思っていることを言葉にするのが怖いんだと思う。

その怖さゆえにわたしは長い間曖昧な言葉を使ってお茶を濁してきた。でも、もうそろそろ言葉にしないと、わたしの中に生まれてくる新しい考えがそれに押しつぶされてわたしの気付かないうちに消えてしまいそうな気がする、からそろそろ作間のことが好きだと大声で言いたい……いや、そんなの勝手に言っとけば良いってことくらいわたしもわかってるんですけど、でも何故か「わたしが好きと言っても良いのか」という謎の葛藤があるのです……誰もわたしが何を好きなのか、誰を好きなのか、なんてこと誰も気にしないし、そんなのわたしの自由だってことくらい重々承知はしているんですけど、それでも怖いと思ってしまうのは自分が好きとか嫌いとか、そういう感情を持っちゃいけないような気がしてるから、だと思う。でもこういう感情をちゃんと言葉にしていかないとだめだっていうことは分かっています……し、それがなかなか出来ないから思いを口にすることも分かりやすい反応をすることも出来ないんだと思う。

アイドルは普通の人間関係と違って自分から好きと言わない限り何にも起こらない。これが現実世界の人間関係とか恋愛ならばその場の空気とか流れとかに身を任せればそれっぽくすることも出来るけれど、アイドルは自分から好きだと言わない限り、何にも始まらない。いや、好きと言っても普通の人間関係で起こるようなことは何一つ起きないんですけど、それでも好きだと言わないと、本当に好きにはなれない、気がする。だって言葉は心を先行するから。わたし自身がそう信じているから。だからまずは「好き」という言葉を持たないといけないんだと思う。好きになりたいなら。えーーわたしは作間のことを好きになりたいのかな。うーん、なりたいと思う。

けれど本当は今だってこんなこと書いて良いのかな、これで公開するボタンを押して良いのかなってぐるぐる考えてて、もっと言えばわたしは作間のことを好きでいて良いのかな、とも思っている。でもそれ以上にわたしの中は色んな考えがぐちゃぐちゃに詰まっててもうわたしはそれをどうにかしたい。じゃあ頭の中を整理するにはどうすればいいんだろうってことなんですけど、まずそれを抑えている「作間が好き」という気持ちを言葉にして認識しなきゃいけない、気がする。なんで好きなのかは帝劇の時にも書いた(と記憶している…)しもう眠いし(正直言って自分が何を書いているのかが分からなくなってきた…)なんで、とかどこが、とかは今は重要じゃない気がするからもう飛ばす…とにかくわたしは作間が好き!もっともっと色んなことを考えたいし言葉にしていきたい!ということで今は深夜のテンションで公開ボタンを押します…